DONUTS USGに新設された『PUBG』部門。「PUBG JAPAN CHALLENGE 2021 Phase1」を勝ち抜き「PUBG WEEKLY SERIES:EAST ASIA Phase1」への参加権を獲得したSHEVA選手、KEIN選手、MARTINEZ選手。今回のインタビューは、「PUBG JAPAN CHALLENGE 2021 Phase1」の試合が、連日続く最中におこなわれました。
——ゲームを始めたきっかけを教えていただけますか。
「時間を忘れるような没入感、比べるものがないくらい熱中できた」
SHEVA(ポジション:オーダー): 僕は、FPSに時間を忘れるほどハマり13年程度経っていて、PUBGは誘われてからずっとやり続けてます。
kein (ポジション:アタッカー) : 僕のきっかけは、高校で友達と始めていつの間にハマりました。
MARTINEZ (ポジション:サポート): 僕は、FPSを始めてそれほど経ってないのですが、バイトしてゲーミングPCを買ってから、PUBGにハマってしまいました。
——このチーム構成になった経緯とチームバランスの組み立て方、工夫しているポイントはどこでしょうか?
SHEVA: このチーム構成になった経緯は、僕はUSG からオファーを直接いただき、Kein を誘い、ほかの2人はトライアウトから加入したチームになります。このチーム構成になるまでにバランスについてコーチと沢山話し合い、今の構成に落ち着きました。
チームは、予選開始ギリギリでメンバーが確定したため、本戦が練習も兼ねるような状況となり、ひとまず課題は沢山あるけど、それなりに良いバランスで戦えそうな状態に仕上げていきました。そんなこともあり、僕らの予選通過順位は幸いにも高かったですが、これからのチームです。
「ギリギリでメンバー確定、本戦でバランス調整、そこから試みた予選通過」
このチームでの戦い方は固めきれてませんが、PUBG自体が頭を使って動きを組み立てるのに適しているゲームなので、僕のG1での試合経験を踏まえて、予選に出ている他のチームと僕らを比較しながら、予選通過まで進めていってます。
——経験値の違いをまとめていくための工夫や、負けが続いたときの立て直し方って、どんなふうにやってるんですか?
SHEVA: 試合中のミスやキルが多く続いても、厳しく言わないようにしてます。試合中に起きてしまうことは仕方ない。試合中は、雰囲気を壊さない。試合後の反省会でコーチの第三者視点での意見をもらいながら、廻るようにやってます。
僕自身は、大会スケジュールがタイトなときは、ミスを繰り返さないように心がけてます。それぞれが同じようなミスを繰り返すことは少ないですが、そういう状況になってしまった試合は、要因を振り返り、きつく言うようにしています。
——PUBGプレイヤーも参考にできそうな攻略法や必勝法は、ありますか?
SHEVA: 参考にあまりならないかもしれませんが、試合によってハイリスクハイリターン、確実に取れる点数を堅実にとれるようムーブを使い分けています。
kein, martinez: 試合の動きは、SHEVAが全て決めているので点を取りにいくだけです。
SHEVA: PUBGのライバルチームに、29歳の選手で18歳くらいの俊敏な動きと高い技術を持つ「日本人レベルではない」とリスペクトしている選手がいるんですが、そこまで僕は技術力が高くはないので、事前に攻略を組み立て、チームがリーグ戦でどこまで勝ち残れるか?を念頭に一戦ずつ進めています。
「技術力がそこまで高くはないからこそ、待つ我慢とアグレッシブな攻めを使い分け、臨機応変な対応を目指す」
「PUBG JAPAN CHALLENGE 2021 Phase1」本戦は、16チーム固定ですが、予選は毎日、どのチームと当たるのかわからない。そこで、グループの全体的な雰囲気を掴んで、こう動けばいいかな?と、瞬時に判断してます。
最初に、飛行機が出て、航路とパラシュートで降りるところの安置がわからないので、スタート時に戦術を決めることはなくて突発というか、その場その場で臨機応変に。我慢して相手が動くのを待ったり、アグレッシブに攻めたりしています。
Kein: 僕の試合中の動きは、裏をとらずに正面から向かいます。
——ムーブについてお聞きしたいんですが、マップの地形やランドマークを事前に把握して、ムーブを予測、パターン化しているんですか?
SHEVA: そこ、今のチームにちょっと足りないところです。冷静に平常心でいつも通りの動きをするムーブは、自分が着いたことのないポジションで動くとき、「どんな動きをするか?」アドリブも含めて瞬間的に動くためにパターンを増やして、時間を無駄にしないとか、結構大事なポイントです。そういった動きに対応できる選手を目指してほしいと伝えてます。
チームを組んで浅い状況なので、フィジカル面のパフォーマンスよりも、そういった技術面でちょっと足りないポイントがあり、経験が少ないことを言い訳にせず、他の人にも聞きつつ、これから良くなると信頼して、本戦前半までには事前準備を想定しておきたいです。
「冷静な思考と俊敏な動きが、PUBGをおもしろくする」
実は、チーム全体の反省ミーティングで4人の意見が一致するのは難しいときもあります。ですがチームの向かう方向性を一致させながら、それぞれの動きを察して動くこと、瞬間的に動くときとか、どんな状況にも対応できる技術を身につけていってほしいと思ってます。
——「PUBG WEEKLY SERIES:EAST ASIA Phase1」への参加権は獲得予想はいかがでしょうか?
SHEVA: チームの成長速度は悪くないですが、今すぐ日本一は厳しい。3位以内に入れると国際大会に出れるので、それが目標です。上を目指しながら目標を変えています。個人的には、もう少し選手を続けて、PUBG といえばSHEVAと言われたい。自己顕示欲や承認欲求そのものではなく、このチームの価値を上げながら、チャンスを広げていきたいです。チーム全体として、これからも応援していただければと思います。
Kein: チーム目標は3位以内。応援してください。プレーで魅せます。
Martinez: 5位以内かも。信頼してもらえる選手になりたいと思ってます。
——最後に、Donutsのライブ配信アプリ「ミクチャ」で「PUBGミクチャCUP」が開催されたり「ゲーマー番組」がスタートしました。選手としてストリーミング配信など、今後 参加いただけますか?
SHEVA: もちろんです。ゲームを活かしてストリーマーやゲーム配信のゲストなど露出することで、esportsの市場を僕らなりに拡大できたらいいなと思ってます。選手のセカンドキャリアの好事例がまだ少ないので、セカンドチャンスの裾野が広がってくと嬉しいです。